ホームページは会社の顔

事務所を設立して、さあ、仕事をはじめるぞ！
と言っても、営業や広告・宣伝によって、まずは仕事を受注することが先決でしょう。
今のご時世、やはりホームページがないとなかなか信用につながらないことは、皆様もよくおわかりだと思います。ここでは、どのようにホームページを作成することが望ましいか、についてまとめてみました。

１． ホームページの目的をしっかりと

何のためにホームページを作成するのか。
このことを忘れずに、しっかりとした信念を持つことが何よりも大切です。たとえば、家庭教師の派遣オフィスを開業して、ホームページの制作を考えている場合、どんな目的を持つでしょうか？家庭教師を探している保護者や、もっと成績を上げたいと思っている中高生などに見に来てもらい、受注につなげたいと思うはずです。
時折、こんなホームページを見かけることがあります。アクセスしたら、オープニングムービーが流れてなかなか中に入っていけないものや、キレイでかっこいいけど、何の事業をやっている会社なのか今ひとつ伝わってこないものなど。
ホームページでは、イメージも大切ですが、もっと大切なのは、事業内容やPRポイントを訪問者に分かりやすく伝えることです。

２． ホームページは「育てていく」ことが重要

事務所を開設したばかりの段階では、実績やニュースなど、掲載できる情報が少ない場合が考えられます。チラシやパンフレットなどと違い、ホームページは更新して運用していくものです。つまり、作成したら終わりではなく、情報を随時追加して、「育てていく」ことになります。数年前の情報が、そのまま放置されて古くなってしまっているホームページを見かけることがありますが、これでは逆効果で、信用度は下がってしまいます。
ホームページの作成を考える場合、立ち上げるまでのことだけではなく、運用して育てていくことが大切だということを知っておきましょう。

３． ホームページ作成の見積りと相場

ホームページを業者に依頼して作成してもらう場合、慎重にならなければいけません。
前述のとおり、ホームページは作成して納品してもらったら終わりではなく、情報を更新していくことになります。ホームページ制作会社の見積りには様々な形態があり、単純な見積り金額を比較することは難しい場合があります。たとえば、初回の制作費用が安いからといって、更新する度に毎回数万円かかってしまうこともあります。
10ページ前後のホームページを依頼した場合、相場としては20万円〜40万円と考えておいた方が良いでしょう。かなりばらつきがありますが、動画やアニメーション効果などの凝った表現を入れると、さらに割高になります。また、中には「◯年リース」というような形式で、「制作費は無料、月々◯万円」という価格形態で営業している会社もあります。このような業者には最も注意が必要です。仮に「5年リース、月々2万円」とすると、5年間で120万円の費用となります。さらに、リースですので、ホームページの権利が消失することもあります。

４． 自分で作成することも可能

開業したばかりで予算があまりない場合でも、あきらめる必要はありません。
現在では、HTMLなどの専門知識を持たなくても、ホームページを作成できる便利なソフトウェアやウェブサービスが多くあります。メールを送信する程度のパソコン知識があれば、自分で作成することも可能です。むしろ、自分で作成しておいた方が、情報を更新する際にも、余計な費用がかからないため、開業直後の段階では、ウェブサービスを利用して、自分でホームページを立ち上げることがおすすめです。
「簡単　ホームページ作成ソフト」などで、検索しますと、便利なソフトウェアやサービスの情報を見つけられると思いますので、参考にされてはいかがでしょうか？

５． 最低限の仕組みを知っておく

「なぜホームページは、インターネットを通じて世界中から閲覧できるのか？」と質問されたとき、皆様は答えることができるでしょうか？
ホームページを自分で作成する場合も、業者に依頼する場合も、最低限のホームページの仕組みを知っておくことは重要です。以下、ホームページの基礎知識を簡単にまとめてみますので、参考にしてみてください。

・ ホームページを公開するには、サーバーとドメインが必要。
・ サーバーとは、インターネット上の土地のようなもの。データを保管しておく場所です。
・ ドメインとは、インターネット上の住所のようなもの。ホームページのアドレスです。
・ ホームページを公開する場合は、サーバーとドメインの取得が必要で、毎月の固定費が発生する。